ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会

リザルト

2011年10月30日:高梁大会 終了いたしました

ヒルクライムチャレンジシリーズ2011を締めくくる高梁大会のイベント会場は、競技前日の29日から、競技参加者であふれていた。「備中松山踊り」や「備中神楽」の地元の催し物が参加者を歓迎する。2年がかりで準備を進めたこともあって、初開催にもかかわらず、エントリー者は650人、西日本で開催される自転車競技としては最大級の規模となった。30日の競技大会当日は早朝4時過ぎから雨となったが、イベント会場いっぱいに広がった選手は、近藤市長の合図のもと、「ききょう緑地」をスタート。午前8時には、計測スタート地点に到着し、ここで一足早くバスできていたショートクラスの小学生と合流。高梁大会の特徴として、小中学生の参加者が多いことがあげられるが、文字通り老若男女が、それぞれの思いで、計測地点の旧高倉小学校を後にした。

そして、優勝者は15.4km(標高差419m、平均斜度2.7%)の高速コースを29分22秒で登り切った高橋泰夫選手。競技全体では、510人の選手が見事に完走を果たし、ゴール後、吹屋小学校で、地元からの「いのしし汁」「ライスバーガー」のおもてなしを楽しんだ。ショートコースでも「とん汁」が用意してあり、雨で体が冷えがちな選手にとっては、ありがたい“ごちそう”になったようだ。

イベント会場では10時30分に投票が始まった「まいたうんカレー」に注目が集まった。地元の中心に50以上のレシピの応募があり、そのなかから厳選された3種類の「まいたうんカレー」はいずれも甲乙をつけがたい“絶品”。用意された300食は13時前には完売となった。投票の結果、高梁高校の「桃太郎トマトカレーのパイ仕立て」が過半数近い表を集め、チャンピンに輝いた。

閉会式・表彰式では、樋口大会実行委員長が、「あいにくの雨ではありましたが、多くの方に参加していただけることができました。来年は、さらに満足していただける大会を目指します。また、来年の大会でお会いしましょう」と、参加者、来場者に再会を約束していた。高梁では、5月の大会概要後、週末には多くのサイクリストが訪れるようになり、地元紙などにもとりあげられるほど。自然とサイクリストと地元の方との交流が生まれていった。1年後の再会は、高梁大会の新たな彩りを加えてくれるに違いない。

ヒルクライムチャレンジシリーズ本部事務局から

大会当日朝5時−
しとしとと静かに冷たい雨が高梁の町を濡らしていました。 この雨の中、安全なレースが運営できるだろうか、そもそも選手は参加してくれるだろうか、市民の方は沿道に出て応援してくれるだろうか、ステージイベントは予定通り開催できるだろうか、いろいろな思いを浮かべながら雨が上がることを祈りながら、ききょう緑地会場の準備を進めていました。

このヒルクライムチャレンジシリーズ構想は今から2年半前、この高梁市から始まりました。「スポーツで町を元気にしたい!」と高梁市教育委員会の片岡氏から熱い電話をもらったことが切っ掛けとなり、全国開催を目指すシリーズとして計画していったのです。 当時片岡氏と話していたコンセプトは、今もこのシリーズの根幹となっています。

7時−
開会式での近藤市長の「高梁の町を全力で駆け抜けてください!頑張ってください!」という熱いメッセージに選手たちも後押しされ、パレードランがスタートしました。国内でも数少ない市街地を通るこのコースの沿道には、小さな子供からお年寄りまで、雨にもかかわらず多くの市民の皆さんが旗を振り大きな声で応援してくれました。この沿道の声援に「うれしくて涙が出そうでした」と選手から言葉を頂きました。

11時30分−
最後の選手がききょう緑地会場に戻ってきました。パレード、レースで大きなケガや事故がなかったことが確認でき、安全対策に尽力いただいた多くの方々に感謝・感謝・感謝・・・という気持ちでいっぱいになりました。 いくつもの市街地を通り、線路を渡り、国道を通過するコース設定には、安全の確保、コース周辺の方々のご理解など多くの課題があり、それらを一つ一つクリアしていくという業務がありました。生活に欠かせない道路を長時間交通規制すること自体、無理なのではないかという意見もありましたが、担当の方々の地道な努力と熱意、そして地元の方々の寛大なご理解により、本大会の開催が実現いたしました。

大会を終えて−
雨にも関わらず、多くの選手の方、市民の方に参加いただき、無事大会を終えることができたことに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。

まず全国各地から参加していただいた選手の皆様、雨の中、本当にありがとうございました。長時間の交通規制にご協力いただき、沿道で大きな声援を送っていただいた市民の皆様、ボランティアスタッフとして大会を支えていただいた皆様、ききょう緑地、宇治、吹屋等各地でおもてなしをして頂いた皆様、本当にありがとうございました。大会のもう一つの楽しみである、「まいたうんカレー」に参加いただいた応募者の皆様、運営スタッフの皆様、心より御礼申し上げます。 選手の安全を第一に考え、万全の態勢をとっていただいた岡山県警、高梁警察署の皆様、消防関係の皆様、警備会社の皆様、ありがとうございました。

そして大会会長である近藤市長、樋口実行委員長を先頭に引っ張っていただいた大会実行委員会、高梁市関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

この大会に関わっていただいたすべての方々に厚く御礼申し上げます。そして第二回大会に向け、一層のご協力をお願い申し上げます。

ヒルクライムチャレンジシリーズ本部事務局事務局長
芳賀昭文